空飛ぶ手紙
- 春菜@ぽんこつ
- 2017年1月30日
- 読了時間: 3分
昨日は21歳の誕生日でした、春菜です!
友人から誕生日プレゼントとして、フィリピンの英語版ガイドブックをいただいた。
これはフィリピンに行かなくては!笑
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わたしは東南アジアだと、シンガポール、マレーシア、ベトナムの三カ国に行ったことがある。
シンガポールに行ったのは、小学三年生のとき。
理由は単純で、ポケモンジェットでシンガポールに行き、さらにポケモンスペシャルルームに宿泊するという、ANAセールス企画の“ピカ夏家族旅行”にわたしが惹かれたから。
母から、「おばあちゃんが良いって言ったら良いよ」というありがたいお言葉を頂戴し、電話で大阪の祖母に二時間にも渡るプレゼンを実施。
「ピカチュウがいっぱい部屋にいるんだよ!飛行機もピカチュウなの!ピカチュウのぬいぐるみももらえるの!あとね、シンガポールってすごい綺麗なんだって。ゴミ落としたら罰金なの!おばあちゃんも一緒にシンガポールに行こっ!」
こうしてピカチュウづくしの旅が始まったのだった。
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シンガポールではマーライオンと写真を撮ったり、セントーサ島でピンクイルカに触ったり、伊勢丹で南国フルーツをたくさん食べたり、他にもナイトサファリや中華街など、The・観光を楽しんだ。
中華街のレストランで食べたオリーブライスが本当に美味しかったなぁ。今のところ人生で唯一のオリーブライス経験。目撃情報ありましたらわたしまで。
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熱を出したのは、帰りの便のことだった。
ピカチュウジェットに乗り込んですぐに顔を真っ赤にしてふらふらし始めたわたし。母が客室乗務員さんに体温計を借りて計ったところ、38度という文字が。
体調が悪いと、日本に入国することができない。
その代わり、回復するまで空港の医務室で缶詰にされ、変な病原菌を持ち込んでいないかを綿密に検査される。
そんなことになったら非常に面倒。飛行機に乗ってる間に何とか熱を下げなければ。
そしてそんなわたしに親身になってくれたのが、男性の客室乗務員の方だった。
冷えピタ、飴、バニラアイス、毛布などと共に、何度も何度も様子を見に来ていただいた。
その方のおかげで、奇跡的に飛行機の中で平熱に戻すことができたのだった。
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『日本初の男性客室乗務員』
新聞でそんな見出しを見つけたのは、帰国してすぐのこと。
お世話になった客室乗務員の方の写真と共に、日本で初めての男性客室乗務員であること、その人の初仕事がわたしが乗った便だったということが書かれていた。もう結構前のことだからあやふやな部分も多いが、たぶんそんな内容だったと思う。
そしてわたしは先日のお礼を書いて、その方の名前宛てにANAに送った。そして数日後、返信が届いた。
「春菜ちゃん
元気になりましたか?お手紙ありがとうございます。
これからは、春菜ちゃんからもらったお手紙を持って飛行機に乗ります。
たいへんなことがあっても、このお手紙を思いだしてがんばります。
春菜ちゃんも勉強に遊びに、たくさん楽しんでください。
○○より」
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空を見上げると、いつも思い出す。あの客室乗務員さんは元気だろうか。
わたしの手紙はいま、どの国を旅しているのだろう。
どんな空を飛んでいるのだろう。
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