イスラエルとパレスチナに行ってきた!
トルコのイスタンブールから、トルコのLCC線のペガサス航空を使って、イスラエルにやってきました。
イスラエルではテルアビブとエルサレムに行き、イスラエルと深く関わりのあるパレスチナへも赴きました。
イスラエルは、北がレバノン。東がヨルダンとシリア。南がエジプトのシナイ半島。の国境に囲まれている、普通に考えてかなり危険な国であることが想像できると思います。
唯一、一応安全に陸路で国境越えできるのがヨルダンだけだから、その危険さがイメージとなって焼き付いてしまいますね。
※エジプトにも陸路で国境越えできるのですが、現在(2017年2月現在)はシナイ半島にいるイスラーム過激派の影響で、命を懸けての国境越えとなりますのでご注意を。
ちなみに、イスラエル・パレスチナ問題など、イスラエルとパレスチナがセットで出てくると思いますが、イスラエルとパレスチナは実質別の国です。
しかし、歴史的にいろいろあったため、現在のパレスチナはイスラエルに占領されているような状況にあります
ザックリとわかりやすくこんな感じでしょうか?
そして、イスラエルってどこかわからない人が多いみたいなので、説明します。
イスラエルはこの辺。
これを見たら覚えてください。笑
そして、イスラエルとパレスチナ問題についてもう少し詳しく。。。。
パレスチナの領土について。
赤く色づけされているところがパレスチナも領土です。大きく分けてガザ地区とヨルダン川西岸の2地区になります。
このイスラエルらへんの領土の奪い合いは紀元前15世紀ころから繰り広げられているすごく歴史のある土地です。
そして、現在のパレスチナにはA地区B地区C地区という3つの地区に分類されています。
この分類は、行政と治安?(警察的なやつ)を担う国が異なっていることを示しています。
A地区は、行政も治安もパレスチナ暫定自治政府が担っている地域を指します。私が訪れた地域の3都市(ナブルス・ラマッラー・ジェリコ)はこのA地区に分類されます。(もっと厳密に分類するとこれらの地域もB地区にもC地区にも分類されるらしいですが。)
B地区は、行政はパレスチナ暫定自治政府、治安がイスラエルが担っている地域のことを指します。
C地区は、行政も治安もイスラエルが担っている地域のことをさします。
この3つの中で1番面積を占めている地区がC地区です。
おかしな話じゃないですか?パレスチナの領土なのに、権限が全てイスラエルにある地域が一番多いというこの状況。
しかも「入植地」といって、ユダヤ人が勝手にパレスチナの領地に勝手に住宅を建てて住み始めてしまう地域があるんです。同じ形で白色の建物が整然と建ち並ぶ姿気味が悪いです。
ちなみにパレスチナには、サマリア人という人たちが住んでいる地域があって、このサマリア人は、世界に800人しかいないという人たちです。彼らは面白いことにイスラエルとパレスチナ、そしてヨルダンの3つのパスポートを持っているらしく、かなり優遇された人たちでした。
パレスチナは、A地区 B地区 C地区 に分かれていて、イスラエル人の入植地がパレスチナ領土の中にあり、パレスチナという一つの国として独立しているとは言い難い状況にあることを頭に入れておいて欲しいです。
このようにイスラエルとパレスチナはたくさんの問題を抱えているわけなのですが、観光客である私たちは意外と簡単に行き来することができます。
しかし、両国の国境線にはいわゆる壁というものが築かれており、検問所を通過しなければ出入国できないようになっています。
なので次に、イスラエル パレスチナ間の検問についてお話します。
私も来るまでちゃんとわからなかったのですが、今回の旅で、イスラエルからパレスチナへ入り、パレスチナからイスラエルへ出た結果得られた情報です。
イスラエル → パレスチナ 検問なし
パレスチナ → イスラエル 検問あり
ザックリこういう感じです。
イスラエルやパレスチナでたまに起こるテロというものは、パレスチナ人がイスラエルに対する不満がもとに起こっているものなので、パレスチナからイスラエルにはいる時のみ検問が必要となります。
裏を返せばパレスチナへはホイホイと行き放題ということです。
なので、イスラエル側からパレスチナへ行くときはバスでスーって簡単に行けます。
パレスチナからイスラエルに入るときも外国人である我々はパスポートとイスラエル入国時に入国スタンプのかわりにもらうカードを見せれば簡単に入ることができました。
※イスラエル パレスチナに入るポイントによって入国方法が違うと思うのでご注意を。
最後に、イスラエル パレスチナは私たちが思っている以上に危険ではない国です。
イスラエルのエルサレムにある「岩のドーム」を見るために1時間以上も並ばないと入ることができなかったりと町は外国人観光客で溢れかえっていました。
その中で全然姿が見られなかったのが日本人観光客です。
あんなに面白い国に全然日本人が行っていないことは結構残念なことだと思います。
たしかにパレスチナにいた時、夜に発砲があったりしたし、イスラエルもテロの危険性がないとは言い切れないので100%安全とは言い切れないでしょう。
しかし、かなり整備された道路にきれいなトラムが走っていたりとインフラがかなり整っていてごみも全然落ちていないとってもいい国です。
もし少しでも行ってみたいとか関心があったら、思い切って行ってみることをお勧めします。
~哲学~
何事もひとつの判断基準からものごとを決めるのではなく、多角的な方面から情報を集めて物事を決めるべし。