ハワイと日本人移民と幽霊と
カナダからこんにちは!
今回はハワイの日本人移民についてお届けします!
まず、ハワイの日本人移民の歴史を簡単に説明すると、
“日本からの移民は1868年から開始され、1902年にはサトウキビ労働者の70%が日本人移民で占められるほどとなり、1924年の排日移民法成立まで約22万人がハワイへ渡っている。”
ハワイにおける日本人移民 - Wikipediaより
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出典:官民移民時代の砂糖耕地婦人労働者の風俗 | ブラジル移民の100年
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こんな写真を、教科書で見たことがある人も多いのではないでしょうか。
わたしはハワイ島で、フルーミン・ダ・ディッチ(Flumi’in Da Ditch)という、日本人移民がサトウキビを運ぶために作った用水路をカヌーで下るツアーに参加したことがあります。
(※現在ツアーは廃止されています)
こんな感じの用水路を、ハワイ人ガイドさんと一緒に下ります。
途中、野生のグァバやマンゴー、シナモンなんかを採ってくれたり、ハワイの歴史を教えてくれたり、本当に面白かった!
野生のグァバは、においは良いけど味はえぐかった...
この用水路は全長36キロで、57のトンネルと19本の水路橋があります。ツアーで下るのはそのほんの一部です。
用水路は約600人の日本人移民が、つるはしとダイナマイトのみを使って一年で完成させました。
常に両足が水に浸かった状態での作業。
一年で15人以上の方が亡くなりました。
途中のトンネルの中では、「大日本帝国?藤」の落書きを見ることができます。
遠く離れたハワイで、故郷を偲んでいたんだろうな…。
昔に思いを馳せていると、ガイドさんが突然「何か感じない?」と聞いてきた。
なんのことだかさっぱりぽん。
ガイドさん曰く、
アメリカ人のお母さんと子どもがツアーに参加したときに、子どもが、
「見て!ツルハシを持った男の人があそこにいるよ!」
と叫んだのだそうです。
でもガイドさんとお母さんには何も見えなかったそう。
男の子の目では見えている彼は、一度お辞儀をしてすぅ...っと消えていったらしい。
...そう、
用水路で亡くなった日本人の幽霊です...
ガイドさんも時々、水路で誰かの気配や魂のようなものを感じるんだとか。
ひええええぇええ!!!!
こわいいいいいいい!!!
しかしハワイ人のガイドさんは優しく教えてくれました。
「ハワイでは、幽霊は怖がるものじゃないのよ。
祖先の魂なんだから。私たちハワイアンは、そういうものを大切に扱ってきたの」
ハワイアンスピリット。
ハワイにいると、彼らの精神性によく触れます。
火山などの聖域に行くと、チャントとフラダンスを見ることもできます。
次回のハワイ旅行では、ハワイの神話などに触れてみては?
ハワイは、ビーチとパンケーキだけじゃないんだよ!笑
以上、春菜@ぽんこつが、カナダからお届けしました!
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